梓のすごろく日記

映画『臨場 劇場版』を見ました。

数年前から、我が家の花壇の花を盗んでいく人がいます。時間帯は、ほぼ早朝でしょうか。大切に、大切に育てていた藤袴、買ってきたばかりのクチナシ、お気に入りの山紫陽花、あとは収穫を待つばかりだった金柑の実。ハサミで切り取るならまだしも、力任せにぼきっと折り取っていくのです。その跡は、本当に無惨。まるで毎日、我が家の花壇を観察しているのではないかと思うほど、花の開く前、実の収穫前に折り取っていきます。一体誰がこんなことをしているのだろう・・・と、家族で訝しんでいたのですが、つい先日、その犯人が分かりました。なんと、道路を挟んで我が家の向かいに住む、高齢の女性だったのです。早朝、主人が車を出そうと我が家の駐車場に向かったところ、その女性が我が家の花壇をじっと見ており、いきなり藤袴を折り取ったそうなのです。その女性は、じっと凝視している主人に気付き「今朝は寒いねえ」などと言い、今折り取ったばかりの藤袴をさっと後ろに隠しながら主人の前を通り過ぎたそうなのですが、どうしてそのようなことをするのか、全く理解に苦しみます。また、その女性は上手く隠し通せたとでも思っているのでしょう、その後も何食わぬ顔で私たち夫婦に話しかけてきては、普段通りの態度をとっているのです。昔から「花盗人は罪にはならない」と言われていますが、私は、それは違うと思います。「花」が、その盗られた人にとってどれほど大切なものだったのか、その人が一体どれほどの思いでその花々を育てていたのか、そのことを考えずして「罪にはならない」と言ったとて、それは絶対に違うと思うのです。何も、私は花が惜しいのではありません。誰かが欲しいのであれば、そして必要であるのなら、差し上げます。育てた人の思いを踏みにじってまで、そしてぼきっと折り取り、無惨な姿をさらしてまで「花を盗む」。その行為の卑しさをこそ非難しているのです。


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