これは常々感じることで、衣食住のうち食、住は家の中でも完結しますが、
「衣」は社会と直結してると。
身なりを整えるということは良好な対人関係を結ぶ事にも関係すると思うのです。。
実は軽度の知的障害のある自閉スペクトラム症の息子(28歳)の自立に頭を悩ませる日々です。
一人暮らしをさせてますが、放っておくとどんどんみすぼらしくなって行くのが、
なんとも言えず物悲しいです。我が子が社会から「みすぼらしい人」認定されるのは辛いです。
興味のないことには見向きもしないという特性があるので、
服は着れたらいいと思っているようです。おまけに親の言うことは聞きません。
場の雰囲気に合わない格好は恥をかくということを学んで行って欲しいと思い、
親の方も洗濯のこと、服を買うということ、どう着ればよいか、など、
時々アパートへ行っては「衣」を整える事を一緒に行っています。
今日もアパートへ行って選択や衣類の片づけなどを手伝いましたが、
本人が興味を持てないことを教えるというのは本当に難しく、
お互いが不機嫌になりストレスを大いに貯めながらの活動で、わたし自身も大いに疲弊します。
子どものころからこつこつ積み上げていけば良かったのでしょうが、
自閉スペクトラム症独特の癇癪やパニックなどがあって、
とにかく日々を穏やかに暮らす事で精一杯という子ども時代を過ごしていました。
とはいえ順番では親のほうが先にあの世へ行くので、
親亡き後に息子が「みすぼらしい人」になって欲しくないという切実な思いがあります。
そんな障害のある子どもとなぜ別世帯なのか?それはわたし自身もADHD傾向の強い
広汎性発達障害と双極性障害を抱えているからで、
親子で暮らすとお互いがストレスを貯めて共倒れになるのを防ぐためです。
本人なりに頑張っている部分もありますが、
「衣」を整えるということの難しさを日々感じております。